「#おうちカフェ」「#おうちレストラン」「#おうち居酒屋」「#おうちキャンプ」「#おうちディズニー」まで…
新型コロナウイルス感染症が蔓延し、今までのような外出が思うように出来ない中、
私達はいかに「おうち」で楽しむかという工夫をしてきたこの1年間だったのではないでしょうか。

豊かな発想から生まれる様々な「おうち時間の過ごし方」をSNSなどでも目にしました。
自粛生活が続いてから約1年…

再び春がやって来ました。

日本でも新型コロナウイルス感染症予防のワクチン接種が開始され、徐々に収束への希望の光が見えてきたかな…と思えるようにはなってきましたが、まだまだ油断は出来なそうです。

そんな今、気温は暖かくなり、おだやかな天気の日々が増えてきて、お花見やピクニックがしたくなりますよね。
残念ながら屋台が出るような楽しい桜祭りは中止だったり、皆で集まってビニールシートを広げて青空の下ピクニック、なんてことが去年に引き続き今年も気兼ねなく出来ないとなると、やはり出てくるのは「#おうちでお花見」や「#おうちピクニック」ではないでしょうか?

今回、「おうち時間」が意外と良いな!と気づいた方も少なくないと思います。
この時期は一日の寒暖差が激しく、昼間は暖かかったからと薄着で来たら、夕方になると急激に冷え込み、“花冷え”なんて言葉もあるくらいです。

特に地面に座っていると冷たいですよね…
花粉もつらい、風で色々飛ばされる…

それが「おうち」になると、冷暖房完備、冷蔵庫もガスも使えて、屋外だとどうしても限られてしまうおつまみの幅が無限大です。紙コップで飲むよりも美味しいお酒がゆっくり楽しめるなど、メリットはいっぱい!

「おうち」、サイコー!!!
(それってただの宅飲みじゃん。とか言わないで下さい。笑)

ということで、今回は筆者が実際に体験した、おうちに居ながら春を感じられるお酒やお取り寄せグルメの数々をご紹介したいと思います。

※この記事は、おうちであれば大人数で集まっても良いというような事を推奨している訳ではございません。ご家族やごく少人数で、換気に気をつけながら安全に楽しみましょうね。

01

「ミートガイ」の
WAKANUIスプリングラム

美味しさはもちろん、無添加、ホルモンフリーなど、健康・安全にもこだわり、自社工場で丁寧に加工されたお肉のオンラインショップ、「ミートガイ」から、WAKANUIスプリングラムをお取り寄せしました。

スプリングラム

美味しさはもちろん、無添加、ホルモンフリーなど、健康・安全にもこだわり、自社工場で丁寧に加工されたお肉のオンラインショップ、「ミートガイ」から、WAKANUIスプリングラムをお取り寄せしました。

ラムチョップになっているものが5本入っており、冷凍状態で届きます。

WAKANUIスプリングラムとは、ニュージーランドの春(9月から11月あたり)に生まれ、春から初夏の栄養価が最も高い時期の牧草で育ち、 仔羊が最もおいしくなる1月から3月の旬の時期に屠畜されるラムのことです。

屠畜月齢は約4ヶ月から6ヶ月で、仔羊の中でもより若くして屠畜されます。
ちなみに仔羊の定義は、生後1年未満で永久歯が生えていないこと。
購入する際、どの時期のものが手元に届くのか問い合わせてみたところ、実際は11月から3月に屠畜されたものだそうで、更に今期のものではなく、前の年に冷凍してあるものがなくなるまでは切り替わらないとのことでした…

今は冷凍技術がかなり発展しているので、1年中スプリングラムを食べることが出来るという結論に至ってしまいましたが、一応春なのでスプリングラムを…という気分は大事です!笑

よくオーストラリア産のものも見かけますが、オーストラリア産は、生後6〜8か月で出荷されます。
各部位も大きく、ラム特有の風味も濃いめ。
ニュージーランド産は、生後4〜6か月で出荷され、ラム特有の風味が少なめなので、初めての方にもおすすめなのだそう。
確かに今回実食したラムチョップは、焼いている時はラム特有の香りが漂っていましたが、食べてみると味わいに特徴はあまりなく、とても柔らかいお肉でした。

スプリングラム 調理後

あのラムらしい味わいが強い方が好きな方にはちょっと物足りないかもしれませんが、ラムが苦手という方でも食べられそうです。

解凍方法は、冷蔵庫で24時間ゆっくり解凍するのがおすすめ。

電子レンジの解凍キーなどで急いで解凍するのはせっかくの美味しさが台無しになってしまうので、すぐに食べたい気持ちはぐっとこらえて待ちましょう。

ラムチョップによく合うハーブソルトが付属されているので、焼く前でも焼いた後でも、お好みでかけて食べると味付けの手間も無く、簡単で美味しいですよ。

火はくれぐれも通し過ぎないように。
筆者はレア~ミディアムレアがお気に入りです。

完全放牧で栄養たっぷりの牧草で育ち、成長促進剤やホルモン剤は一切不使用の安心・安全なラム肉を、キッチンという環境があるからこそ出来る「#おうちバーベキュー」として楽しんでみてはいかがでしょうか?

02

「大樹農社 湖水地方牧場」のチーズ

個性豊かな湖沼が点在し、起伏に富んだ美しい海岸線が連続する北海道十勝南部の晩成海岸の地に魅せられ、仕事の拠点を鎌倉から移し、庭園都市計画家の白井隆さんと、ガーデンデザイナーの奥様が2013年に開かれた牧場です。
地域を「湖水地方」と位置づけ、牧場も「湖水地方牧場」と名付けられました。

この地を特徴づけているのが、春から夏にかけて海からあがってくる海霧。
海霧は海水のミネラルを陸に運び、牧草は滋養豊かに育ち、その牧草を食べて暮らす牛たちのミルクは深い滋味にあふれるのだそう。
そのイメージを全国に伝える特産品として着手したのが、水牛やブラウンスイス種の乳で作るチーズ。
水牛は日本ではまだ希少な存在です。
「湖水地方牧場」のチーズは、地元以外では東京のレストランや和食店で多く取引されており、オンラインショップでも購入が可能です。
今回はオンラインショップから種類のチーズをお取り寄せしてみました。

一品目

「大樹農社 湖水地方牧場」のチーズ (約100g 1620円)

モッツァレラチーズ

湖水地方牧場を代表する、多彩な自然と海霧が育む水牛の乳のチーズです。
2014年に製造が開始しされ、2019年には日本ソムリエ協会によるブラインドテイスティングの結果、日本一のモッツァレラチーズに選定されました。

イタリア人も絶賛するモッツァレラチーズだとのこと。

筆者は牛乳、水牛乳問わず、かなりたくさんのモッツァレラチーズを食してきましたが、日本に生息している水牛から搾ったミルクから作られるモッツァレラチーズは本当に少ないので、初めて頂きました。

モッツァレラチーズ

こちらのモッツァレラチーズはイタリア産の水牛乳モッツァレラチーズのイメージとは全く異なる風味があり、かなり新しい体験でした。

私はホエイを必ず味見します。
ホエイは塩味が強めですが、モッツァレラチーズ自体はそうでもなく、一般的なイタリア産の水牛乳モッツァレラチーズにある特徴的な酸味もおだやかでした。
さっぱりとしていて、なぜか豆乳のような独特の風味がありました。

二品目

「湖水地方の朝」(約150g 972円)

湖水地方の朝

北イタリアに、ストラッキーノやクレッシェンツァなどと称されるチーズがあります。

地元ではパンなどにたっぷりつけて、毎日食べるようです。
まずはイタリアのレシピ通りに作り始め、日々製法を進化させ、試行錯誤を繰り返しながら作られているそう。

水切りをして、ぎゅっと少し詰まった木綿豆腐のような食感で、酸味の少ないマイルドなヨーグルトのような風味を感じます。

非常におだやかな塩味なので、そのままいくらでも食べられてしまいそうです。

どちらのチーズも優しい味わいなので、お好みでオリーブオイルやハーブ、岩塩、ピンクペッパーなどを加えてしょっぱ系で食べても良いですし、フルーツやハチミツなどを添えて、甘い系のおつまみとしても美味しく頂けると思います。

03

「クリマディトスカーナ」の煮込み料理

モツの煮込み料理を2品

東京都文京区、地下鉄各線 本郷三丁目駅からほど近くにある「クリマ ディ トスカーナ」のネットショップから、モツの煮込み料理を2品お取り寄せしました。
クリマ ディ トスカーナ=トスカーナの風土。

店名の通り、〝トスカーナ地方〟の料理とワインが味わえるイタリアンです。

店内ではおまかせコース1本のメニューですが、お取り寄せなら自分の好きな物だけチョイス出来るのが魅力です。

一品目

「トリッパアラフィオレンティーナ~ 牛モツのトマト煮込みフィレンツェ ~」
1500円(内税)

リッパアラフィオレンティーナ~ 牛モツのトマト煮込みフィレンツェ ~

国産のトリッパ、ギアラ、ミノ、大腸、小腸などの様々な牛の内臓を香味野菜とトマト、白インゲン豆と一緒に煮込んだ1品。

トリッパとは、ハチノスとも呼ばれている牛の第2胃そのものを指すこともあれば、それがメインの料理、特に煮込み料理のことを指すこともありますが、広義では内臓を指すので、「クリマ ディ トスカーナ」のように第2胃以外の内臓も入っていることもあります。
ほとんどは第2胃でした。

野菜の持ち味が生かされており、モツ特有の臭みは無く、優しい塩気で美味しかったです。

二品目

「ランプレドット~牛モツ達の塩煮みトスカーナ風サルサヴェルデと~」
1500円(内税)

ランプレドット~牛モツ達の塩煮みトスカーナ風サルサヴェルデと~

国産の牛のモツ達をキャベツと共に塩煮込みにした1品。
淡い綺麗な緑色のキャベツが入っていることで、色合いから春らしさを感じます。

ランプレドットとは、イタリア フィレンツェの伝統料理で、パニーノに挟んで売られ、ストリートフードのB級グルメとしても親しまれています。

本来は、ギアラや赤センマイとも呼ばれている牛の第4胃がメインの煮込み料理ですが、「クリマ ディ トスカーナ」のランプレドットには先程ご紹介したトリッパ、第2胃なども入っていました。

牛の第4胃は脂肪が多い部位なので、こってりしており筆者は実は苦手なのですが、こちらのランプレドットは非常にあっさりしていて嫌な脂身は殆ど感じず、むしろサッパリと美味しく頂けました。
きっと丁寧な下処理をされているのだなと感じます。

キャベツの甘味と優しい塩気で素材の持ち味を生かした味付けなのですが、モツ独特の臭みは一切ありません。
別添えされているサルサヴェルデは、パセリをベースに、アンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌した清涼感のある緑色のソースです。

こちらは塩味がしっかり効いているので、優しい味わいのランプレドットにちょい足しするとメリハリが出てまた表情が変わって美味しいです。
サルサヴェルデだけでもワインが飲めてしまいます…(笑)

ここからはワイン編です

今回ご紹介したお取り寄せグルメたちとの相性が良く、
色合いも春らしく、今の時期にぴったりのワインを2本ご紹介します。

「MARSANNAY ROSE 2013 JOSEPH ROTY 」

MARSANNAY ROSE 2013 JOSEPH ROTY

フランス、ブルゴーニュ地方のジュヴレ・シャンベルタン村にあるドメーヌ・ジョセフ・ロティは、ルイ14世の頃から23代にわたりワイン造りに携わる旧家です。
ブドウは、マルサネ村のピノ・ノワールという品種を100%使用しています。

発酵はステンレスタンクですが、その後はロゼワインとしては異例の12ヶ月の木樽熟成をかけているため、フレッシュな赤い果実の香りに加え、ヴァニラや僅かにシナモンのような甘やかな香りが漂います。
スワリング(ワインが入ったグラスをくるくると回し空気に触れさせること)をすると、どんどん香りが変化し、様々なニュアンスが現れてきます。

口あたりはまろやかですが味わいはしっかり辛口で、酸味が綺麗にのびるバランスの良いワインです。
さっぱりとした魚介料理でもお肉料理でも相性が良く、守備範囲が広いです。

「CONCERTO LAMBRUSCO REGGIANO SECCO」
2200円(税込)

CONCERTO LAMBRUSCO REGGIANO SECCO

ランブルスコは、イタリア中北部に位置するエミリア・ロマーニャ州で、ブドウはランブルスコ種から生産されます。

こちらの生産者、メディチ・エルメーテは数あるランブルスコの生産者の中でも特に優れた生産者の1つで、イタリアで権威ある評価紙、ガンベロ・ロッソで最高評価のトレ・ビッキエリをランブルスコ史上初獲得し、その後11年も連続獲得するなど、素晴らしい功績のあるワイナリーです。

スパークリングワインの赤、というと日本ではまだあまり馴染みがないようですが、イタリアでは古くから微発泡性の赤ワインを飲む習慣があります。
ランブルスコにはSecco(辛口)、Semi-Secco(やや辛口)、Amabile(やや甘口)、Dolce(甘口)と、甘さの度合いに種類があり、特に辛口のものは様々なイタリア料理との相性が良く、食事中の気軽なワインとして定番です。

アルコール度数は8%~11%程度の弱めのものが多く、微発泡性なのでゴクゴク飲めてしまうワインです。
こちらはランブルスコサラミーノという品種100%で作られており、色は濃い紫色、カシスやブルーベリーのような凝縮したベリー系の甘やかな香りがしますが、飲んでみると香りほど残糖は感じられず、程よい軽めの酸味がまとめてくれます。
ランブルスコの中ではタンニンがある方なので、油分が多いコッテリした料理にも負けないでしょう。
色は赤ですが、こちらはしっかり冷やしてから飲むのがおすすめ。

野外でのお花見やピクニックは、おうちにあるものをまず会場へ運ばなければならなかったり、その為に車で来る人はお酒が飲めなかったり、早い時間から場所取りをしたり…冷蔵庫が無いため飲み物や食べ物を冷やす為の準備から必要でした。

今年の春は、意外とメリットもたくさんある「おうち時間」を安全に楽しんでみてはいかがでしょうか?

松澤 香奈
日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
WSET Level3 pass with distinction

趣味は料理、飲むこと、食べること。
自分以外の誰かが作る美味しいものを探すのも大好きで、様々なジャンルのお取り寄せグルメやテイクアウトグルメを楽しんでいます。
先入観にとらわれない食べ合わせや飲み合わせを日々研究。